組込みLinuxをやらないといけなくなったので、ディレクトリやファイルタイプやファイルシステムタイプ等を少しずつ纏めています。 ここではディレクトリ一覧。 私は表形式が見やすくて好きなのでTablePressを多用しています。
ディレクトリ名 | 説明 |
---|---|
/bin | Binary OSの最小限駆動用の基本コマンドの実行ファイルが存在する 。 これらのコマンドは権限がないユーザーでも実行できる。 cat、chmod、chown、cp、date、echo、kill、ln、ls、mkdir、etx 等 |
/boot | Boot システム起動に必要なGRUBやU-Bootが存在 |
/dev | device キーボード、マウス、プリンター、SDスロットなどハードウェア用のキャラクタ型デバイスやブロック型デバイスファイルが存在する。 SDカードのディレクトリ。 SDのにファイルにアクセスできるようにするには/mntにmountしなければならない。 キャラクタ型デバイスファイルはマウント不要。 例 /dev/mmcblk0p1 --- mmc0のパーティション1 /dev/ttyS0 /dev/ttyO0 ---UART /dev/i2c-1 ---I2C No.1 mount 例: mount /dev/mmcblk0p1 /mnt/ichiri |
/etc | etc システム全体で使用する多様な起動スクリプト、終了スクリプト群、設定ファイル群が存在する。 passwd --- ユーザー一覧ファイル group --- グループ一覧ファイル shadow --- パスワード格納ファイル inittab --- 起動時の設定ファイル hostname --- ホストPC情報 /network --- ネットワーク設定ファイル用ディレクトリ /os-release --- OS情報ファイル用ディレクトリ /init.d --- 初期設定シェルスクリプト格納ディレクトリ など |
/home | ユーザーホームディレクトリ useraddコマンドでユーザーを追加するとユーザーIDと同じ名前のディレクトリが生成される(例外あり?) |
/home/user_name | /home/piは、Raspberry Piの初期設定のホームディレクトリ。 /home/ichiriは、ichiriのホームディレクトリ。 |
/lib | /binと/sbinのバイナリ実行ファイルに必要なライブラリが存在。 kernel modules。 その他、共有ライブラリ C(libc)ライブラリ、pythonライブラリ、mathライブラリなど。 lib64は64bit専用ライブラリ用。 |
/lib/modules | カーネルモジュール群が存在 |
/lost + found | 破損したファイルの復元されたビット保存場所。 fsckはファイルシステムから破損したデータビットを削除し、lost + foundフォルダーに配置する。 ルートディレクトリ下に配置される場合と/home/user_name下に配置される場合もある。 |
/media | /mediaはOSが自動的にマウントするディレクトリ。 CD-ROM、USB等。 ユーザーがマウントする場合は/mntディレクトリ。 SDやUSBが装着された時、まず/media/dev/sdc2のディレクトリがパーティション別に生成される。 |
/mnt | ユーザーがマウントする場合に使うディレクトリ。 OSが自動的にマウントするディレクトリは/mediaディレクトリ。 |
/opt | ユーザーアプリケーションがインストールされるのは/usrディレクトリ。 そのアプリケーションに追加してアプリケーションパッケージがインストールされるディレクトリ。 Chrome等3rdパーティアプリ用のインストールディレクトリ。 |
/proc | カーネル関連情報が保存される。 各プロセスによって数多くのディレクトリが存在し、現在実行されているプロセスに対する情報とデータが含まれる。 ディスクには存在せずメモリだけに存在する。 |
/proc/cpuinfo | CPU 型や仕様などの情報。 |
/run | 現在実行されているプロセスに関する情報が格納されている。 |
/root | rootアカウントのホームディレクトリ |
/sbin | System Binary ルートユーザーのみ実行できるコマンドの実行ファイルが存在する。 System Adminが実行できるコマンドの実行ファイルが存在する。 |
/sys | Linuxカーネルに関する稼働状況やパラメータ等の情報があるディレクトリ。 起動時に毎回新しく作成。 |
/sys/class | デバイスドライバ用のclassやsysfsファイル格納ディレクトリ /sys/class/class_name/device_name/attribute files |
/srv | Service サーバーとして稼働しているサービスのデータファイルなどの統合管理。 Apache などのWebサーバー、MySQLなどのデーターベースサーバ、NFSやFTPサーバーや使用するデータなど。 |
/tmp | OSやプログラムが一時格納用に使うtemporaryディレクトリ |
/usr | ユーザーアプリケーションがインストールされるディレクトリ。 |
/usr/bin | ユーザー単位での基本コマンドの実行ファイルが存在する。 /binはルートユーザー用。 |
/usr/sbin | ユーザー単位での基本システムコマンドの実行ファイルが存在する。 |
/usr/lib | /usr/binと/usr/sbinのバイナリ実行ファイルに必要なライブラリが存在 |
/var | Variable システム起動中に生成されて終了時に削除されるデータを保存するディレクトリ。 多用途に使用。 ログファイル(/var/log)、DBキャッシングファイル、Webserver imageファイル等。 |
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